映画「はじまりのうた BEGIN AGAIN」の個人的な感想。
こんにちわ。アリス(@AliceNetwork000)です。
純粋で綺麗な音楽映画です。
はじまりのうた BEGIN AGAINのあらすじ
- ミュージシャンの恋人デイヴと共作した曲が映画の主題歌に採用されたのを機に、彼とニューヨークで暮らすことにしたグレタ。瞬く間にデイヴはスターとなり、二人の関係の歯車に狂いが生じ始め、さらにデイヴの浮気が発覚。部屋を飛び出したグレタは旧友の売れないミュージシャンの家に居候し、彼の勧めでこぢんまりとしたバーで歌うことに。歌い終わると、音楽プロデューサーを名乗るダンにアルバムを作ろうと持ち掛けられるが……。
はじまりのうた BEGIN AGAINの感想
大物歌手の彼氏に浮気されたグレタと落ちぶれた音楽プロデューサーダンの物語。
様々なジャンルの音楽が104分にふんだんに詰まっていて、音楽だけでも心が浄化されます。
バーでの出会いまでをそれぞれの回想で送る前半も良かったですし、アルバムのために街中でMVを撮る後半もだれることなくて、寧ろあっという間に終わってしまうほどの構成・テンポの良さ。
セッションやラストのライブは、悲しいとか嬉しいとかそういうことではない、涙が溢れそうになりました。
疲れてる時に観たら、きっと号泣不可避。
映画内で使われている楽曲はどれも素敵で、私もサントラ欲しくなりました。
なんといってもグレタの芯のある歌声が良いですねぇ。
アレンジ一つで、音楽ってこんなに変わるんだと言うことを改めて思い出させてくれます。
街の雑音まで音楽になる。プロデューサーがアーティストをのせる。同じ楽曲が、音に翼が生えて活き活きと拡がり、踊りまわる。
楽曲一つで、アレンジの仕方で、二人の関係があからさまになってしまう。言葉を重ねて歩み寄ろうとしても、音楽を聴けば…。反対にニ度と重なり合わないと思っていた関係も、音楽を介せば…。
もちろん音楽の魔法もありますが、話の内容もしっかりしています。
物語は、ダンとグレタの設定がこうならこうなるだろうという予測を何気にハズします。
失職、離婚の危機、失恋と人生の重大事件を描くのですが、盛り上げはなく、あっさりと堅実に描かれます。
劇的な場面はないものの、日常的にありそうな場面を丁寧に描いていきます。ダンの娘へグレタが恋のアドバイスをする場面で、隣で聞いているダンの慌てぶりとか笑いました。
お父さんとしたら気が気じゃないよねぇ。
クラブに入って、そこで流れてる音楽じゃなくて2人の好きな音楽を、イヤホンで共有しながら踊るってなんか良いです。
MV撮影のバックに聞こえるパトカーのサイレン。
『「この音楽流して踊らずにいられるか」ゲーム』も好きです。
結局踊っちゃう。いつか実際にやれたらいいなと思いました。そんな仲間出来るでしょうか。
日本じゃあんまり踊る文化がないですが、こういう風に友情や恋愛を超えて踊れるような仲間って憧れますね。
「音楽があれば、陳腐でつまらない景色が美しく輝く真珠になる」この一言に尽きる映画です。
以上、今日もお読みいただきありがとうございました!