映画「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」の個人的な感想。
こんにちわ。アリス(@AliceNetwork000)です。
実話に基づいて作られた数学者のお話です。
イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密のあらすじ
- 1939年、第2次世界大戦が始まり、イギリスはドイツに宣戦を布告。ケンブリッジ大学の特別研究員で、27歳にして天才数学者と称えられるアラン・チューリングは英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る暗号エニグマの解読に挑むことになる。解読チームには6人の精鋭が集められるが、他人と協調することを嫌うチューリングとチームメンバーとの間には溝が深まっていく。
イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密の感想
もっと早くに見れば良かったと思いました。でも見ることができて良かったです。
脚本は本当に良かったです。子ども時代、戦時中の極秘ミッション、戦後と行ったり来たりが自分好みの構成でしたしセリフがキラキラと輝いました。
特にジョーンがアランに対して言う言葉のひとつひとつが親身で正直でユーモアがあってアランに自信を持たせる力がありました。
彼女も「普通」でないからアランのことがわかるし、ジョーン自身も生きにくかったから!「私も仕事して、あなたも仕事するの」「家で夕食作って夫を待つような生活なんて退屈!できない!」今だってそういうこと思っていても言わない女性は山ほどいらっしゃるとおもいます。
そう思う自分を後ろめたく感じるから。根拠のない性別役割分担意識を内面化してしまってるから。二人は出会うべくして出会ったんだと思います。
「難しい暗号ならコンピュータに解読させればいいじゃん。」って、現代なら思うが、コンピュータがない時代にその発想はやはり天才。
凡人たちは、その考えが理解できないです。
アラン以外の天才たちも、それを認めるわけにはいかない。
マシンが解読してしまうと自分が天才であることを否定する理由になってしまうからです。
マシンに「クリストファー」という名前をつけるアラン。その名づけの理由が実に人間的。
マシンが完成したのに、なかなか解読してくれない。解読のきっかけを与える理由も実に人間的。
クラークに、この職場から離れろという理由も実に人間的。
天才ホーキング博士は、AIを研究しながらAIを創造してはいけないと警鐘を鳴らしていたそうです。
なぜならコンピュータが人間を越えてしまうから。
人間とコンピュータが共生するベストなバランスってどこにあるんでしょうか。
実話って言うのがまた高評価。メッセージ性もあるし、社会テーマ(LGBT)も取り扱っているし、また視聴者側に考えさせる余白(戦争の勝利のためなら犠牲は必要だ)があるのも素晴らしかったです。
ベネディクト・カンバーバッチ。フルネームで呼びたい名前第一位でしょう。
お時間のある方は是非見てみてください。
以上、今日もお読みいただきありがとうございました!