映画「ある天文学者の恋文」の個人的な感想。
こんにちわ。アリス(@AliceNetwork000)です。
愛について深く考えてしまう良い映画でした…。
ある天文学者の恋文のあらすじ
- 著名な天文学者エドと彼の教え子エイミーは、皆には秘密の恋を謳歌していた。しかし、そんなエイミーの元に突然届いたエドの訃報。現実は受け入れられないエイミーだが、彼女の元にはその後もエドからの優しさとユーモアにあふれた手紙やメールや贈り物が届き続ける。エドの遺した謎を解き明かそうと、エイミーは彼が暮らしていたエディンバラや、かつて二人で時間を過ごしたイタリア湖水地方のサン・ジュリオ島などを辿りはじめ、そこで彼女が誰にも言えずに封印していた過去を、エドが密かに調べていたことを知るが―。
ある天文学者の恋文の感想
一般的なラブストーリーではありませんではなく大人な作品でした。
星を研究する天文学者と、亡くなった人に想いをはせるのは同義と説いた主人公の考えかたにはハッとさせられる。
大切な誰かを亡くしたことがある人なら2人の気持ちが痛いほどわかるかもしれないです。観ながら切なさが込み上げてきたが同時に温かい感情も出てきました。
もうこの映画が涙のツボで涙が止まらなくて開始から終わりまで終始泣いてしまいました。
年齢も離れすぎな不倫の恋愛だし、ロマンチックな事がキザで嫌いな方は下らないって思うかもしれませんが私は物凄く羨ましいなあと思ったし博士の心意気がほんとに素敵だと思ったので最高の映画になりました。
エドにとっては文字通り人生最後で最高の恋の相手として、若くて美貌のエイミーに一目惚れしたのでしょう。
なぜエイミーほどの美しい女性が高齢の彼を選ぶのか、予告編から疑問でしたが…その心理は彼女の過去にヒントがあるようでした。それに、自分が目指す分野で何歩も先を行く男性は、探究心を満たしてくれて魅力的に映るものです。
最期の数ヶ月を共に過ごす機会を与えられれば、残される者達にとっては、心の準備や、何かしてあげられたとか感謝を伝えられた等という充足感の獲得や罪滅ぼしが出来ます。そんな配慮が微塵もないエドのとった行動は、担当医の言う通り身勝手とも言えるでしょう。
ただ、元気な時の姿のままで皆の記憶に残りたいという、死を前にした時の気持ちも理解出来なくはありません。
そこでエドはパラレルワールドではあたかも生きているような、この世界では「無」でも愛は存在し続けていて、一方通行の遠距離恋愛と何ら変わらないよ、みたいなシステムをエイミーに遺そうとしたようです。
死別でも失恋でも、愛する人を人生から失えば、嫌という程悲嘆に暮れる筈です。思い出として振り返れるようになるまでには時間がかかります。
例えば"P.S. I Love You"では、夫の死後、頼りない妻を励まし、新しい恋と自立への道へ導くような仕掛けでした。
エドのやり方は、エイミーが現実を受け止めるのを先延ばしにするようで、連絡を停止する手段はあるにしても、遺したメッセージ全てに目を通したくなるのは当たり前ですし、死んでもなお彼女を引き留めてしまっているようにも見えました。
あの愛の巣を相続させるのも…思い出に浸るには良いとしても、決して忘れられないですよね。
いつも心が揺さぶられ、感動する。休日のゆったりとした時間に最高の作品です!
以上、今日もお読みいただきありがとうございました!