AliceNetwork

ご覧いただいております皆様、多数のブログがある中、当ブログの「Alice Network」をお読みいただき、誠にありがとうございます。 映画の紹介、映画の感想評価をしたりできたらよろしいかと考えております。 合間に化粧品、メイク、美容、恋愛心理についてのお話を挟んでいこうと思います。

映画「こどもつかい」の個人的な感想。

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こんにちわ。アリス(@AliceNetwork000)です

見終わった後はなんだか悲しい気分になる考えさせられる映画でした。

 

こどもつかいのあらすじ

  • 郊外の街で子供たちが姿を消し、さらに帰ってきた子供に遭遇した大人は、3日後に謎の死を遂げるという事件が発生。新聞記者の江崎駿也は事件について調査し始める。一方、彼の恋人で保育所勤務の原田尚美は、ある日母親が迎えに来なかった男の子を預かるが、そこへこどもつかいが近づき……。

 

こどもつかいの感想

現代の日本の「児童虐待」という社会問題をテーマに、虐待を受けている子供と虐待された経験を持つ主人公=柴田尚美と、人間に裏切られた道化師人形が、共に「親」、「腹話術士」という「信じている存在」から裏切られた「心の傷」を持ちながら、襲う側と襲われる側となります。

こどもつかい」を「貞子」や「伽椰子」のような「おぞましい存在」と同類のバケモノとは思えず、「こどもつかい」の「心の傷」を理解できた時、「こどもつかい=子供の味方=ダーク・ヒーロー」なのだと気付きます。

 

尚美の児童虐待の経験と、かつて「こどもつかい」の「トミーの呪い」を使って母親を死なせていた事、そして、すでに妊娠していて、いずれ尚美自信も母親になる事が明らかになって物語りは終わります。

しかし「トミーの呪い」を伝える「人形の小指」は次の子供の手に渡り、「虐待に苦しむ子供は他にも沢山いる」という暗示と、「虐待の連鎖」という不安を残しています。

 

数年後、母親になった尚美と尚美の子供の物語が「虐待の連鎖」として描かれるようなら、「トミーの呪い」をもたらす「人形の小指」は回り回って再び尚美のもとに戻って来て、再度「こどもつかい」との闘いになるのかもしれません。

ですが「道化師人形」が「忌まわしい物」として焼き捨てられたりせずに、手足がバラバラではあっても大切に扱われているので、尚美達も「こどもつかい」の「心の傷」に共感できたのだろうと思います。

尚美はきっと良いお母さんになるのではないでしょうか。

 

新しい感覚でした。

映画を見終わった後も時々思い出してしまいます。

実生活でも、こどもつかいが近くにいる気がする…と感じてしまう。

 

スピーディーな話の展開の中で、人間の内面についても考えさせられる結構深い映画だと思います。

後に残って何だか不気味さがクセになる映画。気になった方は是非見てみてください。

 

以上、今日もお読みいただきありがとうございました!