AliceNetwork

ご覧いただいております皆様、多数のブログがある中、当ブログの「Alice Network」をお読みいただき、誠にありがとうございます。 映画の紹介、映画の感想評価をしたりできたらよろしいかと考えております。 合間に化粧品、メイク、美容、恋愛心理についてのお話を挟んでいこうと思います。

映画「ミスト」の」の個人的な感想。

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こんにちわ。アリス(@AliceNetwork000)です。

現実とはこういうこと、生きるとはこういうこと、だと思いました。

 

ミストのあらすじ

  • ガラス窓を破るほどの嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われた。設備点検のために外に出た店員のジムが不気味な物体に襲われると、店内の人々は次第に理性を失いはじめ……。

 

ミストの感想

終始胸糞悪いの連続で人間の汚いところを総取りで見せられた感があります。見終わったあとはこうしてどこかに自分の思いをぶつけたい気分になりました。

でも、よくあるハッピーエンド作品より素晴らしい映画だと思いました。

途中人間の混乱シーンはカメラ演出なのか、ドキュメントみたいなピンぼけがチラッとはいったり、映像がその場にいるかのような演出でリアル感がありました。

ただ、虫のうじゃうじゃなシーンはその時代の技術もあって少々CG感が否めませんでした。

内容はちゃんと現実を比喩的ではあるけど描写されていて、今私たちがコロナウイルスという状況に直面しているからこそ考えなくてはいけない倫理的問題とか、なにが人道的であるのかとかが詰まった大作だと思います。

一つ注目していただきたいシーンがあります。

助かる宛がないため、主人公デヴィッド派が霧からの脱出を試みるも、狂信者であるカーモディ派がそれを食い止め、神に逆らってるからと言う理由でデヴィッド派を殺そうとします

窮地に陥ったと判断したデヴィッド派のオリーが、カーモディを銃殺し、デヴィッドがオリーに向けて「ありがとう オリー」と言っていたシーンです。

その前の、生贄として捧げられたウェイン捕食シーンでは、デヴィッド派は見るに堪えないような表情をしていましたが、カーモディ銃殺の時は違いました。

デヴィッド派の人達は戦慄した様子は見えず彼らにとっては正当防衛であり、カーモディが非人道的であったからだと思います。

そしてデヴィッドは「仕方がなかった」でなく、「ありがとうオリー」という言葉を発します。

窮地に陥った時でも、他人を助けようとする優しさがあったデヴィッドだが、意にそぐわない者(しかもウェイン殺した奴)が相手となると、自己犠牲的な優しさがあった彼も自己(息子含む)防衛モードに変わっていたのではないでしょうか。

そして外に出た後は、襲われている人々を身を呈して助ける描写は無く、終いには自分だけが助かってしまいます。結果論ではあるのですが、最悪な形で自己防衛を完遂してまっています。

ラストシーンで一気にぶわーっと胸糞悪さMAXになりますが、これが現実って感じがします。実際にこの世界は理不尽ばかりだし、正しい選択をした方が馬鹿を見る世の中。

そんな世の中に対する講義も受けて取れる映画でした。

もっと世の中にこの作品が知れ渡って欲しいし、そういう正しい人が損をする世の中が変わってほしいと強く思える映画です。

ぜひ見てほしい。いい意味で胸糞が悪く、心が洗われます。

以上、今日もお読みいただきありがとうございました!