AliceNetwork

ご覧いただいております皆様、多数のブログがある中、当ブログの「Alice Network」をお読みいただき、誠にありがとうございます。 映画の紹介、映画の感想評価をしたりできたらよろしいかと考えております。 合間に化粧品、メイク、美容、恋愛心理についてのお話を挟んでいこうと思います。

映画「仄暗い水の底から」の個人的な感想。

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こんにちわ。アリス(@AliceNetwork000)です

ホラー映画について書いたことなかったので今日からホラーレビュー期間とします。

 

仄暗い水の底からのあらすじ

  • 5歳の娘・郁子の親権をめぐって別れた夫と争っている松原淑美は、新しい就職先である出版社にほど近いマンションへ引っ越してきた。はじめは快適そうに見えたマンション暮らしだが、大きくなる天井のシミや、上階の子供の足音など、淑美の気にさわることが次第に増えていく。そんな中、淑美は真夜中にマンションの屋上に上がる郁子を目撃する。屋上の高架水槽付近で誰かと会話しているような郁子。だが、そこには子供用の赤い手提げバックしかない。淑美はバックを管理人に届けるが、いつの間にかそれは元の場所に戻っていた……。

 

仄暗い水の底からの感想

シングルマザーを精神的に追い詰める薄暗い団地、希薄な人間たちなど細かい描写と雨の陰湿さが合わさって見事な不気味さ。仄暗さ。

 

冒頭からラストまで雨や水やらでここまで水を強調した映画もまた怖いです。


亡くなった映画の女の子は母恋しさに郁子の母、淑美を奪おうとするのだが、そこがまた切ない子供の心境 を上手い事表しています。

 

映像こそ当時の技術で少し粗さもあるけど、子役、黒木瞳も演技が素晴らしいです。

 

ジャパニーズホラーの原点。親子愛。未練。執着。恐怖。後に残る物悲しさは「リング」に通ずるものがありますね。

 

描写ばかりに目を向けてしまったジャパニーズホラーの中では異色作ですが、しかしながらジャパニーズホラーが本当に向かうべき方向は『リング』でも『呪怨』でもなくこの作品ではなかったのではないかと思ったりもします。

 

描写が丹念に繰り返された上で見せられたラストがとてもゾッとするし、悲しくて泣けました。

 

何回見ても文句のつけようのないJホラーの名作です。

お時間ある方は是非見てみてください。

 

以上、今日もお読みいただきありがとうございました!