映画「ジョーカー」の個人的な感想。
こんにちわ。アリス(@AliceNetwork000)です。
誰もがジョーカーになり得るし、なっていてもおかしくない、という怖さ・リアルを感じました。
ジョーカーのあらすじ
- 「バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話を、ホアキン・フェニックス主演&トッド・フィリップス監督で映画化。道化師のメイクを施し、恐るべき狂気で人々を恐怖に陥れる悪のカリスマが、いかにして誕生したのか。「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。
ジョーカーの感想
映画を見ながらこんなに身震いしたのは初めてです。
これはDCコミックの超有名ヴィランの誕生秘話の域を超えて、現代社会の喉元にナイフを食い込ませるかのような狂気と絶望に満ちた作品です。
ホアキン・フェニックスのあの肉体からして幾度も映し出される半裸の姿は、痩せているのになぜか肩のあたりが異様に隆起し、たったそれだけで彼の精神面での変動が透けて見えてくるかのようです。
同じ半裸の男と拳銃の文脈でいうとスコセッシの「タクシードライバー」が脳裏に浮かぶが、もう一つ忘れてはいけないのがその対をなす「キング・オブ・コメディ」の存在でしょう。
レトロな色調で映し出されるゴッサムシティの根底で生きる大道芸人、アーサーの、まるで人の不幸をまとめて請け負ったような日常に、まず惹きつけられます。
誰しも、彼ほどではないにしろ、嫌なことが連続して起きることはありますし、そんな時、悲しむよりむしろ笑ってしまうことだってあります。
ついてない現実から逃避するため、愉快な妄想の中で思いっきり自分を解放してみたくもなります。
トッド・フィリップス×ホアキン・フェニックスの「ジョーカー」は、観客の心の足を鷲掴みにして、物凄い力で地獄へと引き込もうとします。
かつて、コミックス上のヴィランにこれほどシンパシーを感じたことがあったでしょうか?
そうして、これまで誰も描かなかった「なぜ」に踏み込んだ本作は、絶望の果てにある妙にあっけらかんとした心の荒野を大都会のど真ん中に設定して、人の世の悲喜劇を新たな形で提示する。今年一番の強烈な映画体験。
始まるアワードシーズンを間違いなく牽引する1作です。
ぶっ飛んだコメディを手がけてきたトッド・フィリップス監督がこれほどスコセッシとデ・ニーロを引き合いに「ジョーカー」を奏でるとは・・・。
やはり私たちの暮らす今日の現代社会は混沌としたあの頃へ逆戻りしているのか。
日常を侵食するこの感覚が私らを狂わせます。誰しもの心の中にジョーカーはいると感じました。
この作品・・・是非皆さんに観ていただきたい・・・。
お時間のある方は是非。。。
以上、今日もお読みいただきありがとうございました。